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今日の晩御飯はサンマ定食

読んだもの見たものやったものを自分なりに整理、紹介。備忘録。

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ノーゲーム・ノーライフ8巻の感想、に留まらない7、8巻感想。


2015年12月25日に発売された『ノーゲーム・ノーライフ』の新刊を読んでの感想をつらつらと書いていきます。
話の流れを整理して理解し直す意味もあるので、ほぼネタバレですし、まだ読んでいない人は読書に戻ることをおすすめします。


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8巻感想

とりあえず1回目読み終えた時の感想は『???』というものでした。

正直7巻の内容をそこまでしっかり覚えていなかったんですね。
覚えていたのは『神霊種と戦っていたこと』と『ジブリールとのガチバトルが始まったこと』くらいで、詳細どんなのだっけ?でも読んでたら思い出すよねって思って読み始めたんですよ。
そしたら最後まで『???』となってしまって……。

そんなわけで7巻を読みなおして、更に8巻を読みなおして来ました。


感想

そんなわけで感想です。

ネタとしてはかなり好きなものが詰まっていて、読みなおしてみるとなるほどって部分も多くて好きでしたね。
ステフのくだりとか本当に良かったですし。

ただ、ちょっと気になる箇所がありまして。
まずはステフへの問い詰めですが、ちょっと外したこと言ってないか?と思ったりもしてました。
論拠自体はプラムが説明してくれているので問題無いとは思いますけどね。
空にしてはちょっとな、という気がしたりして。
これについてはちょっと下の方でも書いたりします。

あとは空が読んでいた全員の動きについて。
あれはどこにも記載なかった気がするんですが何か読み飛ばしてますかね。
もしかして6巻以前にあったりするとか……?
今回読みなおしたのが7巻からだけだったので、忘れているだけかもしれないですが、唐突なご都合主義に見えてしまう気がするという。
もし伏線張ってあったならその開示から順当にやって欲しかったな、とか思いますね。

まぁそんな感じで引っかかるところもありますが、全体通して楽しく読めましたね。

6巻のリク&シュヴィとの対比となった『大戦』ストラテジーも結構好きでしたし。
なんだかんだで二人を越えていく、かと思いきや、そうではなく。
じゃあ自分ならどうするか、自分ならどう『勝つか』を提示するための話だったなぁと思います。
ただ、正直に言うと、空白にはリク&シュヴィを超える方法を明確に提示して欲しかった気がしますね。
過去の二人が凄まじかった、というのを見せる部分だった、というのはわかりますが。
そこはちょっと心残りだったりもします。


さて、本編的には次のステージに進むための準備が整い、今後も楽しみな流れですね。

神霊種アイドル編が開幕されそうなのですが、その理由もある意味わかりやすいですし。
あとは森精種の国であるエルヴン・ガルドがどうなるかが楽しみなのと、6巻で大活躍した機凱種が出てくるようですが、その生みの親である誇戯の神 帆楼が仲間になったのでどのように展開していくのかも楽しみです。

それ以外にもちらちら名前が出てきている月詠種とかもそろそろ来ないかなぁとか思っていますが……これはまだ先でしょうか。

次の巻がいつになるかわかりませんが、早めに出てくれると嬉しいですね。


では、ここからは双六について個人的な整理になります。
わかりにくかったり読み損ねてたりもあるかもしれませんが、許して貰えると助かります。






状況整理

7巻、というか実際は6巻の最後から始まっているのですが、神霊種とのゲームが開始されたところから始まります。

ゲーム内容は双六なのですが、ルールがちょっと特殊なので一度おさらいをしておきましょう。

ゲーム開始時にその場にいたのは以下の面々。

 ・人類種代表 空
 ・人類種代表 白
 ・人類種常識枠 ステフ
 ・天翼種全翼代理 ジブリール
 ・吸血種全権代理 プラム
 ・獣人種ロリ枠 いづな
 ・獣人種絶倫枠 いの
 ・獣人種全権代理 『巫女』
 ・神霊種 狐疑の神

そして、双六のルールはこちら。
以下引用。



01:七名には、己が『質量存在時間』を割合分割した十の『賽』が与えられる
02:賽保有者は、保有する全ての賽を振った出目の数だけマスを進むことが出来る
03:賽は振った後ランダムに出目確定、その後使用された内から『一つ』失われる
04:『同行』する場合、宣言の後、同行者は代表者の出目の数だけ進める
05:二名超の同行では、使用された賽から『総同行者数 ✕ 随伴者』分の賽が失われる
06:プレイヤーは、ゲーム開始時に各五〇の【課題】を作成する権利を持つ
07:【課題】はマスに止まった賽保有者に対し、如何なる師事も強制できる
08:賽保有者は【課題】の達成、または七二時間経過まで、マスを移動できない
09:【課題】達成で、賽保有者は賽を一つ出題者から奪えるが、不達成で一つ奪われる
10:各【課題】は立て札に記述され、順不同に盤上のマスに配置される
11:【課題】はその内容によって、当該のマスの環境を変化させ得る
12:ただし以下を含む【課題】は、全て無効と見做される
 12a:【課題】の対象者を特定限定する文言
 12b:出題者以外には達成不可能、またはどのプレイヤーにも不可能な指示
 12c:賽保有者に対する、賽の出目によらないマスの進退を指示する文言
 12d:人類語以外の言語によって書かれた文言
13:最終マスに到達した賽保有者を以て『勝者』とし、ゲーム終了とする
14:当該神霊種は『勝者』に対し、その権利及ぶ範囲の全ての要求履行の義務を追う
15:全プレイヤーの賽消失、或いは死亡を以て『続行不能』とし、ゲーム終了とする
16:当該神霊種は『続行不能』時、先頭者を除く全参加者の全てを徴収する権利を有す

00a:ゲーム盤は現実の模造だが、そこで起こる自称は死を含めて全て現実である
00b:賽保油者の中に一名、記憶を徴収されていない『裏切り者』がいる




このゲーム開始時点でその場にいた空、白、ステフ、ジブリール、プラム、いづな、いのの24時間前までの記憶がない状態。
そして巫女さんは目の前で息絶えた状態で倒れているという状況。
ここで記憶の無い7人には賽が与えられ、ゲーム開始となります。

これが遊戯開始条件として提示されているものですね。
条件の壱が『挑戦者らの過去二十四時間の記憶剥奪』
条件の弐が『”依り代”俗称『巫女』の命徴収』

この時点で気になっていたのは各種用語の定義についてですね。

ルール内には『賽保有者』と『プレイヤー』という言葉が共存しています。
神霊種は巫女の身体を持って最終マスで待つとのことなので、双六を進んでいくことになるのは記憶のない7名のみ。
この7名が『賽保有者』となるはずですよね。

ではプレイヤーとは誰のことを指すのか。
『盟約に誓って』と声を上げた際にいたメンバーは上記七名以外に巫女さんと神霊種。
このゲームは空たちVS神霊種となるはずですし、獣人種の全権代理である巫女さんが『盟約に誓って』の直前に種のコマを放り投げていることから巫女さんも参加者であると考えられます。
つまり、最初にいた面々が『プレイヤー』となる、と考えられるはず。

そうすると、ルールに記載されている内、賽保有者に直接影響があるのは、01、02、03、05、07、08、09、12c、13、15、00b。
プレイヤーに直接影響があるのは、06、12b、15。

両方に当てはまる7名には両方が、神霊種と巫女にはプレイヤーに影響があるもののみがかかってきます。

それと『挑戦者』について。
記憶を剥奪されたのが挑戦者のみ、ということは、『賽保有者』が『挑戦者』ということになります。
巫女はどちらなのか、ということですが、神霊種と巫女は一心同体だったと考えられることと、スタートチップとして命を奪われていることからも挑戦者ではなく、記憶は奪われていないと考えられますね。

それと重要なのがルール15。
これは8巻を読んでいると明かされるのですが、『全プレイヤーの賽消失』或いは『死亡』というように分けているんですよ。
つまり、賽消失 ≠ 死亡 ということになりますよね。

最後に大前提として、空と白は絶対に犠牲を出しての勝利は目指さない。
これはこの作品の前提条件であり、8巻プロローグでも語られる根底の思想です。
なので絶対にコレは侵されないルールなんですよ。

まぁこれくらいまで前提として整理しておいて、結論についての話を進めていきますか。


裏切り者は誰か

7巻を読んだ時は全くわかっていなかったのですが、8巻を読んでからまた7巻を読み直すと、こういうの好きなんだよなぁってなってしまうようなネタが用意されているんですよね。
例えば7巻のプロローグに相当するセオリティカルスタートの最後の一文が『全員裏切るって、心から信じられる』となっているんですよね。
これだけ読むと全くわからないのですが、よく考えると、最初のメンバーにこいつは絶対に裏切らないと思えてしまうキャラが居るんですよね。

そして名前。
改めて読みなおすと、実はある人物のことを空と白は名前で呼んでいないんですよ。

その人物がステフです。

空と白は一心同体なので裏切るも何も無し、とすると『裏切らない人物』はステフだけなんですよね。
というより、『裏切っていない人物』になってしまうのですが。
他の賽保有者が皆こぞって自分の思惑の為に全力でいるのに、ステフだけは違うんですよ。
そして、最初から気づいていた空と白は名前で呼ばず『おまえ』とかって呼んでいるんですよね。

正直最後の問い詰めの際の【課題】の件(ステフの書いた課題が無いこと)はルール規定上問題ない(権利であり義務ではない)ので、空のミスでは、という気がするのですが、まぁそれはそれ。


ジブリールが本気でゲームを仕掛ける理由

7巻の終盤で明かされるのですが、このゲームでは賽を失っても死ぬことはありません。
ただし、それは魂が神霊種に握られているから。
つまり執行猶予期間ということですね。

その期間を利用してプラムが大勝負を仕掛けたりするわけですが、実は別の問題も孕んでいたんですよね。

それが魂と器の問題です。
ディスボードでは『生物』は魂と器からできていて、死ぬと魂が器から抜けてしまう、という世界なんですよ。
だから、賽を失った際に『質量存在時間』が減ると器である身体は小さくなりますが、質量のない魂は減らず、記憶が残る。
では『生命』はどうなのか。
『生物』と『生命』が区分けされている世界なのですが、『生命』には器の概念が無いんですよね。
というよりも魂と器の境界が曖昧というべきでしょうか。
つまり、『質量存在時間』の分賽が減ると、魂も減ってしまい、記憶を失ってしまうわけです。

ジブリールは空と白という『答え』を見つけたという記憶を失ってしまうことを恐れていたんですね。
それに苦悶するシーンはかなり見どころでした。


ゲームの真意

このゲーム、参加に必要なチップが種のコマだったわけですが、勝って得られたのは神霊種の命だけなんですよね。

もちろんそれこそが巫女の狙いであり、同時に空の狙いでもあったのですが。

最後の『裏切り者』の願いによって神髄を返却された狐疑の神。
これによって巫女との共存関係が解消されることになります。

それを神霊種は『裏切り』と言っているわけですが、裏切りではなく独り立ちさせたかっただけなんですよね。
そして空としては神霊種の全権代理との共存を進めたいところなわけで。

これがこのゲームの目的だったといえます。

それ以外の参加者はプラムのように魂の保証を前提として連邦の乗っ取りなども狙っていたようですが、それぞれの思惑がぶつかったところ巫女と空が勝った、という流れになりましたね。

つまり、神霊種は二人からのゲームに負けた、となりますかね。


さいごに

やっぱりこの双六、わかりにくすぎやしませんかね。
複雑に絡まってしまった……とか(別件で)巫女さん言っていますが複雑すぎるでしょう。

あと、帆楼になってからの神霊種の行動理念というか指針というかがわからなさすぎて違和感があったりもするんですが、慣れれば平気ですか……?


他の記事はこちら

ノーゲーム・ノーライフ7巻読了。世界を覆す双六の前編。
ノゲノラ新刊が近いので1~3巻を読みなおしました。
ノゲノラ新刊が近いので4、5巻を読みなおしました。
ノーゲーム・ノーライフ9巻感想。乗り込んできた機凱種と提示された謎について。



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