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今日の晩御飯はサンマ定食

読んだもの見たものやったものを自分なりに整理、紹介。備忘録。

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敗北から更なる成長を遂げたベル達の活躍劇。ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12巻読了。


先日のソードオラトリアに引き続き、またダンまちの感想を書いていきます。
今回は本編12巻ですね。
11巻での敗北から成長を遂げたベルの活躍が描かれつつ、これからの話へと繋がる序章のような話になっていましたね。


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感想

今回の話はベルのランクアップから始まりました。
11巻にて、異端児のアステリオスとの激闘に敗北したベルでしたが、その善戦は経験値としてしっかり溜まっていたようで、ベルはLv.4へとランクアップを果たします。
最初の頃の逃げ惑っていた白兎はどこにも見当たりません。
そこにいるのは自らの目標を明確に定めた冒険者がいるのみです。

そんなランクアップによりファミリアのランクも上昇し、『遠征』のお達しが来た、というのが今回の話ですね。
遠征と言えばロキ・ファミリアなどの大ファミリアが行うものの印象がありましたが、ヘスティア・ファミリアも底辺を脱し、それなりの勢力として認められた、ということになるかと思います。

問題となるのは遠征に参加するメンバーです。
遠征となれば危険が多く、仲間といえど弱い冒険者は足手まといになりかねません。
その上でリリが言った自分は残るという提案を『みんなと強くなりたい』と言って突き返したベルは、やはり以前よりも大きく成長したように見えましたね。

今回の話はこの『成長』がメインになっていたように思います。
ベルのランクアップはもちろん、しっかりと好敵手を倒すという目標を打ち立てたことによる迷いの払拭もそうですし、意識の変化も成長と言えるでしょう。
また、他の仲間も凄まじい速度で強くなっていくベルに引っ張られるようにして成長していきます。
ヴェルフはヘファイストスから渡されていた宿題である素材を用いて業物を作り出しました。
リリは別ファミリアで指揮官のように振る舞っていたダフネに弟子入りしてパーティを手足のように動かす術を学んでいきました。
命はタケミカヅチの元で新たな技を学び、春姫は新たな妖術を身に着けました。
他ファミリアの構成員たちの協力もありますが、これらの成長によって遠征を敢行することが出来たように自分には映りましたね。

さて、このような成長を遂げた冒険者の前には当然壁となる敵が登場します。
それはもう宿命のようなものですね。
以前できなかったことが出来るようになれば、それを用いて抗うための障壁が立ち塞がるものです。

それがヒュージ・モスの『強化種』でした。
魔石を食べることを覚え、冒険者の倒し方を学び、時には逃げたり隠れることも学びながらニンゲンを殺す愉悦を知った怪物。
植物系のモンスターで、ツルを伸ばして敵を絡め取ったり、外すことの出来ない宿り木の種を飛ばして敵の行動を制限したりするだけでなく、獲物を罠にかける狡猾さも持ち合わせていました。

初戦では千草が種を被弾して敗走、二戦目はベルが捕まり大瀑布へ転落、そしてベルを欠いた状態での三戦目では怪物進呈と怪物の宴の二重苦からのヒュージ・モスのさらなる強化。
二戦目三戦目はどちらも激しい戦いでしたが、特にクライマックスとなる三戦目がアツい天界でしたよね。
道中助けたエルフやドワーフ達がその身を挺してヘスティア・ファミリアの面々をかばおうとする中、指揮官を務めるリリが下した『諦めない』という選択の流れがすごい好きで。
ベルがアイズを追いかけるのと同じように、リリも先へと進んでいくベルの背中を追いかけているんですよね。
だからこそ、「あの人なら、見捨てない!」「あの人は、私を見捨てなかった!」「だから、私も……! リリも、変わるんだって!!」という言葉が合理主義なリリの口から放たれたのでしょう。

この12巻はベルの成長を描いた話です。
そして、リリの成長のきっかけを描いた話でもあると思います。
アイズの姿を思い浮かべて高速で突貫してくるイグアスの群れを切り伏せたり、ベルなりに頭を捻って『聖火の英斬』を編み出したりというシーンからもやはりベルは主人公だというのが伝わってきます。
ただ、それを追いかけ、変わろうとするリリも12巻のもう一人の主人公だったように感じています。
同じパルゥムである【勇者】フィンとは異なる、自分なりの指揮官としてのスタンスを確立して、パーティの要としてこれからも成長していく、そんな姿が思い浮かびますね。


さいごに

ヘスティア・ファミリアの面々の成長を描いた12巻。
ただ、この巻はそれだけでは終わらなかったんですよね。
それがラストシーン18階層『リヴィラの街』で少し描かれていました。

リヴィラの街で発生した殺人事件。
その犯人が【疾風】だと告げられます。
【疾風】といえばリューですが、彼女が理由なくそんなことをするようには思えません。
実際に手をかけたのか、それとも別の人がなりすましているのか。
本当に犯人なのであればその理由はなんなのか。
13巻以降で語られていく話の鍵となりそうな要素ですね。

この先もどのように進んでいくのか。
これからも楽しみが尽きませんね。


他の巻の感想はこちら

感想記事まとめ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか感想記事まとめ。

本編感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか読了。7巻分の感想をまとめました
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 8巻読了。気がついたら泣いている恋愛日常編。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9巻読了。新章開幕のその前編。
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憧憬と家族の間で揺れる。ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11巻読了。

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