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今日の晩御飯はサンマ定食

読んだもの見たものやったものを自分なりに整理、紹介。備忘録。

最果てのパラディン2巻読了。外の世界へ飛び出したウィルの精神的成長を描いた第二巻の感想。


先日読んで感動した最果てのパラディン。
その2巻を読み終えたのでその感想を書いておきます。

ネタバレもあるのでそういうの気になる人は回れ右でお願いします。



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あらすじ

生きている他の人間を見つけるために旅に出たウィル。
その道中に出会い友となったハーフエルフのメネルドール、商人のトニオ、吟遊詩人のビィと共にたどり着いた街で彼らは凶暴化したワイバーンと遭遇する。
これを無事撃退するものの、ワイバーンは事件の一端に過ぎなかった。

英雄として讃えられ、騎士の称号を授かったウィルは獣たち凶暴化の原因を断つために冒険者を集め、悪魔退治へと向かった。


感想

遂にウィルが『最果ての聖騎士』を名乗ることとなった巻です。
1巻のラストにあったようにウィルが死者の街を出て、人の住む地を探すために旅に出るところから始まりました。

この巻の目玉はやはりウィル以外の生者たちですね。
1巻ではブラッド、マリー、ガス、というようにアンデッドばかりが出ていましたし。
ようやくウィル以外の生きた人間が登場するようになりました。

その中でもこの巻の重要人物と言うとハーフエルフのメネルドールでしょう。
彼はとあることからウィルと関わることになるのですが、最初はかなり心を閉ざしているような状態でした。
そんな状態の彼ですが、ウィルが心を開いて信じようとすることで変わっていきます。
この巻の前半はウィルではなく、ウィルに触れた人物が変わっていくような、そんな話だったと思います。

そして物語が動き出すのは《白帆の都》に到着してからでした。
神殿に挨拶に行った時に突然襲来した凶暴化したワイバーン。
これをウィルとメネルドールの二人が見事倒すのですが、その倒し方が凄まじくて。
魔法を使ったり、妖精の力を借りたりと色々やっているのですが、最後はワイバーンを首投げですからね。

こないだ読んだダンまちの外伝、ソード・オラトリアでも同じように首を絞めて怪物を倒していましたが、ファンタジーの世界ではこういう倒し方が実は一般的なんでしょうかね?

話を戻して。
この後、ワイバーンを倒すに留まらず、獣の凶暴化をしている悪魔を退治しに行くことになるのですが、ここからが前半とは代わってウィルの成長の話になるわけです。

ウィルはすごい良い奴なのですが、ちょっと周りのことを知らなさすぎるところがあるわけで。
『普通の人間』を知らないんですよね。
だって育ての親は三英傑として後の世に語り継がれているような英雄たちですし。
だからこそ、持っている尺度が違ったんですね。

皆は自分のように強くない。

それはある意味当然なんですよ。
だって皆別の人間ですから。
それぞれの持ち味があり、それを活かして生きていくのが人間なんですから。
ただ、ウィルはそれを知らなかった。
だから暴走してしまいそうになった。

そこからのメネルドールとのやりとりはかっこよく、そして清々しいものでした。
『友だちだから』とそう言ってくれる人はウィルにとって初めての存在で、おかしくなってしまいそうだったウィルを引き止めてくれる、そんな仲間。
メネルドールが前に言っていた『お前が居てくれて良かった』というような言葉、それはウィルにとっても同じで。
メネルドールが居たから間違わずに済んだんですよね。
こういう仲間たちのやり取りってむず痒くもあり、気持ちよくもあり、読んでいて高まるところだったりします。


話としては今回も満足な1冊だったのですが、ちょっと気になる箇所も幾つかあったんですよね。
それは主に以下の2点なんですが。
・繰り返される説明
・暴走しそうになるところの駆け足感

1つ目の方は、読んでいてちょこちょこ気になったところですね。
ブラッドの教えで『筋肉があれば大抵の状況はなんとかなる』というようなものがあるのですが、これが戦闘ごとにちょこちょこ出てくるんですよね。
たまに出てくるのは全然気にならないというか、ちょうど良いと思うんですが。
こういうのって毎回言われてしまうと違和感になってしまうので、戦い方や振る舞い方で描いて、読んでいる側が『あ、ブラッドが言ってたやつだ』と気付くようなのが綺麗だと思うんですよね。

もう1つの方はそのままなんですが、ウィルが暴走しそうになるところの描写が少ないように感じました。
せっかくのシーンなのにあっという間に終わってしまった(と感じられた)のがちょっと残念でした。


さいごに

ちょっと気になる箇所もありましたが、2巻も1巻に引き続いて楽しむことが出来ました。
ただ1巻の完成度が高かったので個人的には1巻の方が面白かったかなぁという感じです。

外界に出て最初の冒険ということで、この後につなげるためのジャンプ前の踏み込みというような気もしますし、作者もあとがきで書かれていた『鉄錆の山の王』編が楽しみになりましたね。
3巻も買ってあるので読んでいこうと思います。

あ、ちょっと話それますが、今回登場したバグリー神殿長というキャラがいるんですが、こういう人物本当に好きで。
自分の役割を把握して演じるような姿に感動すら覚えますよね。
こういう人が本気を出した時の姿も好きなのでそんな話が来ることも期待しています。


他の巻の感想はこちら

最果てのパラディン1巻読了。描かれる成長とともに読者も変わっていく物語でした。




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