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今日の晩御飯はサンマ定食

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謎多きエルフ リューと豊穣の女主人の秘密に迫る。ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー読了。


本編でベルを何度か助けたことのあるエルフ リューを主役に据えた外伝小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー』が発売されました。
ファミリアクロニクルシリーズとしてこれから続いていくようで、本編やソードオラトリアともまた違った雰囲気の作品として、ダンまちワールドを作り上げていくようです。

そんな1冊目episodeリューを読み終えての感想を書いていこうと思います。


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感想

この作品は最初にも書いたように、ダンまちの世界観を補完していくような、そんな作品です。
いつもは脇役として登場していたキャラにスポットライトを当てよう、みたいなやつですね。

今作のepisodeリューは、その名の通り【疾風】として知られたリュー・リオンの正義感を描いた物語と、リューやクロエ、ルノアといった面々がどのようにして豊穣の女主人で働くことになったのかという物語の2本立てになっています。
リューの話(シルの話?)としては最初のカジノの話が面白いんですが、ダンまちワールド的には後の皆が働くことになった話の方が興味深かったりするんですね。
どんな話だったか、それぞれ感想として書いていこうと思います。

グラン・カジノをぶっつぶせ!

リューがその正義感から、悪事を働いたカジノのオーナーを撃退する話、というのが最も簡単な説明になると思います。

ことの発端は豊穣の女主人に来た客の話でした。
男女2人の客が口論になり、その結果男のほうが店の外に放り投げられることに……。
その言い分を聞いてみると、賭けに負けた結果、自分の娘を取られてしまった、ということだったんですよね。

それだけであればただのろくでなしなんですが、しっかり話を聞いてみると裏側に潜んでいるとある人物が浮かび上がってきました。
それがグラン・カジノのオーナーであるテリー・セルバンティスです。

このオーナーを退治していく、というのがこの話のメインの流れなんですが、実は一番の盛り上がりはちょっと別のところにあって。
それがシルがポーカーをするシーンです。

とあることからリューがポーカーではめられそうになるんですが、そこを助けたのがシルなんですよね。
リューに代わってシルが相手をし始めた途端、相手のチップを巻き上げ始めて……。
そこで出てきた言葉が『神様と勝負している感じ』というもので、シルは多くの人を観察してきたことでその人が本当のことを言っているのか、それとも嘘をついているのか、といった感情の機微をかなり詳細に知ることが出来るようになっている、というものでした。

このシーンがとにかく爽快で。
悪行に手を染めている相手に逆に恐れられながら強い役をバシバシと決めていき、チップを巻き上げていく、そんなシーンこそがメインのシーンだったなぁと。

そこは豊穣の酒場

こちらはまた雰囲気が大きく変わって、リューが豊穣の女主人にやっかいになる直前から話が始まります。
ただし、この話のメインはリューというよりも、その後ともに働くことになるルノアとクロエですね。

グラン・カジノをぶっつぶせ!で名前だけ出てきた『黒拳』と『黒猫』。
その正体こそルノアとクロエなんですよね。
そんな二人がそれぞれ受けた依頼が『生き延びていると噂のリューを殺せ』というもの。

この話で面白かったのは、ルノアとクロエそれぞれの素の顔ですよね。
今でこそ豊穣の女主人で働く身ですが、当時はそれぞれ賞金稼ぎと暗殺者。
とはいってもそれは仕事の時の顔で、普段1人でいるときの様子は今とあまり変わらなかったりするんですよね。
しかも2人は全然相手のことを知らなかったのですが、偶然にもボロアパートのお隣さんという。
夜な夜なものを殴る音が聞こえてきたりしてちょっと迷惑な隣人、かと思ったらお互い同じ商売をしていた……というのも面白いところでした。

まぁ最終的にはミアが全て持っていくのですが……。

この巻で明かされたこと

最初に書いた通り、ダンまちの世界観を補完していくものでした。
その中で出てきた重要な話に、豊穣の女主人に在籍している人たちの経歴というものがありました。

そこは豊穣の酒場で出てきたように、ルノアはもともと『黒拳』と呼ばれた賞金稼ぎでしたし、クロエは『黒猫』と呼ばれた暗殺者でした。
しかも2人ともLv4です。
ちなみにクロエはソードオラトリアにも登場したニョルズのファミリアに所属していることも判明しました。
その辺絡めて何か話が出てきたりもするのでしょうか?
さらに言うとフレイヤ・ファミリア

さらに大きい話は豊穣の女主人の店主ミアですね。
普段からむちゃくちゃ怖い人物として描かれていましたが、この巻でフレイヤ・ファミリアの元団長だということが明かされます。
そのLVは6で、『小巨人』とも呼ばれた人物です。
そんな怪物の店であれば、そこら辺の冒険者がちょっと暴れた程度軽く放り投げることが出来るのも納得できるというものです。

あと1つ重要なのがシルです。
ポーカーの時の人の感情を読む能力もそうですが、ミアが言った言葉が結構重要なことを示しているように思うんですよね。
「新しく雇ったアンタのことを、説明しないといけなくなったのさ……この馬鹿娘に『過保護な連中』にね」
馬鹿娘というのはシルのことなのですが、重要なのは『過保護な連中』というところです。

フレイヤ・ファミリアの元団長が説明に行く場所と言えば普通に考えると神様達の場所でしょう。
本編8巻ではフレイヤがファミリアの【女神の戦車】アレン・フローレルにシルのことを見守らせていましたし。
ただ、『過保護な連中』と言っているように、その対象は1人ではないみたいなんですよね。
その中にフレイヤが入っていることは確実だとは思いますが。

ベルはゼウスの孫のように育てられた少年ですが、シルも同じような境遇の少女だったりするのではないでしょうか?
だとすると、ゼウスと並んで最強と言われていたファミリアの主神ヘラに関わる神物という可能性も考えられるように思います。
ただし、ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアが都市の外へ追放されたのはロキとフレイヤによるものなんですよね。
そこに由来する何かなのか、それとも実は全く関係ないのか……今後の話の展開に期待です。

そうそう、それと同じく8巻でちらりと明かされた豊穣の女主人の猫2人組のもう1人の方、アーニャの実力も明かされました。
【女神の戦車】アレン・フローレルの妹ということで強いのであろうことは分かってはいましたが……やっぱりかなりの実力みたいですね……。

さいごに

本編、外伝に続いて、ダンまちの世界に別の角度からスポットライトを当てる新シリーズ『ファミリアクロニクル』が始まりました。
そんなに頻繁には出ないとは思いますが、ダンまち関連だけで3つのシリーズになりますし、大森藤ノさんの執筆量本当にすごいことになってますよね……。

ダンまちの世界にはまだまだ気になる人物がいますし、そういうのを普段とはちょっと違った視点で見ることが出来るのは面白い試みですよね。
個人的にはヘルメス・ファミリアのこととかもっと知りたいんですけど……どうなんでしょう?
ガネーシャ周りとかもあるのかなぁ……?
あ、ファミリアクロニクルとは言っていますが、エイナ主役の巻とかもありそうですよね。

どんどんと広がっていくダンまちワールド。
そこに触れられる物語として、これからの展開が楽しみになるような1冊でした。




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