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今日の晩御飯はサンマ定食

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エニデヴィ作者の最新作『とんがり帽子のアトリエ』1巻の読了!法則立った魔法世界の王道ファンタジーでした!


エニデヴィの作者 白浜鴎の新作である『とんがり帽子のアトリエ』を読みました。
エニデヴィのときもそうでしたが描き込みが素晴らしく、また、引き込まれるような世界観が特徴的な作品だったと思います。

そんなわけで感想を書いていきます。
多少のネタバレもありますが、気になっている人は読んでみてもらえるとうれしいです。


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あらすじ

魔法が人々を豊かにする世界。
ただ、生まれながらの魔法使い以外は魔法を使うことはできない……。
小さな村に生まれた少女ココはただの人として生まれながらも、幼いころに出会った魔法使いに憧れ、魔法使いになることを夢見ていた。

だがある日、偶然村に訪れた魔法使いキーフリーが魔法を使うところを見てしまったことから夢は現実となり、そして村で過ごす現実は崩れ去ってしまった。
母を助けるため、ココは自分を救ったキーフリーの弟子となり、魔法使いを目指す。


感想

突然ですが、自分は魔法の設定がしっかりしたファンタジーが好きです。
なぜその現象が起こるのか、どのようにすれば現象を起こすことが出来るのか、魔法を行使するために必要になるのはなにか。
ただ魔力を練って奇蹟を起こす、というのも嫌いでは無いんですが、その方法として知識や法則があるものが好きなんですね。

この『とんがり帽子のアトリエ』の世界では魔法をしっかりと法則立てて説明しています。
キーフリーが魔法を使うシーンでココが『魔法はかけるんじゃなくて描くんだ……!』ということを知りますが、この世界の魔法は実は誰にでも使うことの出来る技術です。
必要なものを使い、ルールに沿って魔法陣を描くことで奇蹟を起こすことが出来るんですね。

実はコミックスの最後には魔法陣入門という、魔法陣の描き方の説明があったりもします。
本編中でも説明はされますが、必要となる要素は3つ。
1つは紋。
魔法陣の中央に描かれる紋様で、属性など、その魔法に持たせる効果が決まります。
2つ目は矢。
紋の周りに描かれるもので、その魔法の大きさを決めたり指向性をもたせることができます。
本編では紋を囲むようにぐるりと描かれた矢の内、1つの長さが長すぎたせいで想定とは異なる方向に水が吹き出す、といったことも起きました。
3つ目は陣。
紋と矢を囲む円で、この陣を閉じることによって魔法が発動します。

この紋・矢・陣を描くことで発動しますが、最初のキーフリーが描いていたもののように、魔法陣を魔法陣で囲むように描いたりすることで、より複雑な魔法を発動させることも出来るようです。

このように、とんがり帽子のアトリエでは、この世界観ならではの魔法の法則があり、それを主人公であるココと共に学んでいく話となっています。
1巻ではまだ導入といった感じですが、『禁止魔法』や謎の人物など、この先に繋がっていく要素はすでにいくつも散りばめられています。
まだ先がわからないということもありますが、『禁止魔法』とはどのようなものなのか、『つばあり帽の連中』とはどのような存在なのか、ということに想像が膨らんでいきます。

特に『つばあり帽』というのは気になるワードだと思うんですよね。
キーフリー達のような、秩序側の魔法使いと思われる人たちは『とんがり帽子』を正装としています。
それと敵対する関係にあるのが『つばあり帽』なんじゃないでしょうか?
ただ、魔法の絵本を売っていた人物は『つばあり帽』ではなく『とんがり帽子』をかぶっていたんですよね。
その絵本をきっかけにしてココが、意図的ではないとしても『禁止魔法』を使ってしまったわけで。
この辺の魔法使い界のいざこざがこれから話の表舞台に上がってくるんじゃないかとも思いますよね。


話は変わりますが、この世界のファンタジー感がやっぱり好きですね。
空飛ぶ馬車なんかももちろんそうなんですが、最初の試験を行うために向かった『ダダ山脈』がすごい好きで。
山脈というのでどんな山かと思ったら、球体の土がいくつも中に浮いている場所だったんですよ。
これは実際に読んで見てもらった方が良いと思うんですが、こういう世界観のファンタジーって心惹かれるんですよね。

あと、空飛ぶ靴のカジェット?も好きでした。
それぞれの靴底に半円の魔法陣が描かれているのですが、両足を揃え、魔法陣をあわせることで魔法が発動するようになっているんですよね。
最初の魔法陣の説明で話された陣の話の応用なんですが、こういう発想が結構刺さりました。


さいごに

好きだったエニデヴィの作者の作品がある!と作者の名前を目にした次の瞬間手に取っていた1冊。
その内容もやっぱり大好きなものが詰め込まれていて、2巻以降が楽しみな作品となりました。

最後のシーンでは、ココのことを良しとしていないアガット達3人とドラゴンに追われるような展開となっていましたが、どうなっていくのでしょうか?
やっぱりこの騒動をきっかけにしてアガット達とも打ち解けていくんじゃないかと思うんですが……。

ふんわりとして神秘的な世界観や魔法の描写は、どこかジブリ的とも思えるような絵となっていて、どこを見ても好きなシーンばかりでした。
王道ファンタジーといろいろなところで言われていますが、実際その通りで、ファンタジーの世界に迷い込んだ少女が魔法使いへとなっていく成長譚なんですよね。
バトル物ではないので、あまり気構えせずに読めると思いますし、ぜひ読んでみて貰いたい作品です。


エニデヴィの感想はこちら

天使と悪魔のファイナルバトル!エニデヴィ3巻読了。




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