古いゲームやゲームの歴史などについてそこまで詳しくはないのですが、だからこそ読んでみた、という感じですね。
この本の中では『他のゲーム史本とは違う観点』ということをかなり強くプッシュしていましたが、他の物をよく知らないのでその点の比較とかは出来ません。悪しからず。
読んで思ったのは分かりやすいということ。
論点が読んでいて分かりやすく、何が言いたいのかが頭に入ってきやすい。
新書などを読んでいると、たまに何を言っているのかわからなくて何回もページを行き来するようなことがあるのですが、そんなことも無くすらすらと読むことが出来ました。
マリオを例に出して色々語る章があるのですが、この著者が持っていきたい結論へちゃんと段階をつくっているのが良くわかるといいますか。
ゲーム的に言うならレベルデザインがちゃんとされた本だったように思います。
あと良いなと思ったのはたまに出て来るフォントですね。
あ、このフォント懐かしい!ってなるようなフォントを要所要所で使っていて、そういうところにも惹かれました。
このようにわかりやすいからこそ、あんまりゲームの歴史とかしらない、っていう人にこそ手に取ってもらいたい本だなぁ、と思いました。
ちょっと古いゲームに興味がわいたり、これからのゲームについて考えてみたり、そういうきっかけになるんじゃないでしょうか。