あらすじ
天才ピアニストである主人公 有馬公正はある理由からピアノを避け、ピアノを弾かないで過ごしていた。
そんな時にあることがきっかけでバイオリニスト 宮園かをりと出会う。
この出会いから、公正は『自分の音楽』と向き合い直すことになる。
中学3年という青春を、転び、躓き、時には立ち止まりながらも、自分らしく進んでいく少年たちの物語。
主役たちについて
この物語の主人公は有馬公正ですが、主役となるのは彼だけではないと思います。
例えば、公正の親友である渡亮太。
彼はサッカー部の部長で女の子にモテて、公正とは別の方向で輝いている少年です。
それに公正の幼馴染の澤部椿。
ソフトボール部を引っ張る彼女は、公正を「ダメな弟」と言っていますが本心は……。
そして宮園かをり。
公正を再び音楽の舞台へと引っ張り上げた少女。
音楽を楽しみ、自分らしいバイオリンを奏でる彼女の姿に、公正は『自分の音楽』を見出すことになります。
公正の周囲のみんなが一生懸命生きていて、公正も影響を受けて、でも同時に影響を与えていて、どんな音楽を誰に届けるのか、どうやって生きるのか、を考えさせます。
だから公正の周囲のみんなが主役なんだと思うのです。
オープニング曲について
オープニングを飾るのはGoose houseの『光るなら』なのですが、本当に良い曲です。
得意サビの部分が良くて、毎回泣いてしまいました。
公正から見たかをりなのか、かをりから見た公正なのか、といった話題になることがありますが、主役たちみんなそれぞれの『君』へ気持ちなんだろ思っています。
Goose houseのPVで円を組んで、向き合って歌っていますが、なんかその辺もそういうことなんじゃないかなぁと思ってしまうわけです。
そして、だからこそ、みんなで歌うサビが響くんじゃないかなぁと思うのです。