あらすじ
近未来。
地球規模の異常気象、環境破壊により世界的な食糧難、植物の枯化が進み、人類は滅亡の危機を迎えていた。
この状況を打破するために元宇宙飛行士のクーパーは遠く離れた宇宙へ飛び立つ。
様々な苦難を乗り越え、クーパー達は人類が移住可能な星を見つけることが出来るのか……。
そして別れ際、娘に言った「必ず帰ってくる」という約束を果たすことは出来るのか……。
ストーリー
ストーリーは基本的にはハリウッド文法のヒューマンドラマと言った感じですが、メインSF要素の1つの『時間を超える』が上手く効いててきれいにまとまっている印象でした。
ただし、 インセプションの時もでしたが、分かりにくい箇所はわざと分からないようにしているなーという感じですね。
これはこの監督の手法というかテイストって気がします。
SFとして
SFとしては結構がっつりテンションあがる要素が詰め込まれています。
こちらの記事にも書いてあるように 「ブラックホール」「ワームホール」「ウラシマ効果」「相対性理論」「特異点」「別次元」「ワープ」なんかにわくわく出来る人なら見てて楽しめるのではないかなーと言う感じ。
ただし、当然ですが物理学の論文ではなく映画というエンターテインメントなので穴はいくつもあるようです。
また、見ていて説明が少ないのである程度は知っていないとおいて行かれてしまいそうだなーというようには感じました。
ワームホールの説明は分かりやすかったですが。
感じたこと
正直にいうと、見る前はもっときつめのSFなのかと思っていました。
ですが実際に見ているとヒューマンドラマの部分が映えるようになっていて、SF部分をそこまで意識せずに見れました。
人間の希望や絶望が地球と宇宙の両方で繰り返され、それが話を進めていたように思います。
今の自分を取り巻く『絶対的な物』が崩れ去る状況で、どのように生きるか。
物理法則だけでなく、信じてきた物や人が覆されるその時に、前に進むためにはどうするか。
そういうことを考えました。
また、次は劇場ではなくても良いので再度見たいと思わされた映画ではあります。
見落とした場所や気付けなかった部分、漏らしてしまった箇所について確認しつつ再度見たいと思います。
気になる方はぜひ劇場に足を運んで、まずは大画面で、映画館の音響で、宇宙を感じてみてもらいたいです。