シナリオについて
内容としてはある中学校の弱小サッカー部が全国制覇を目指して勝ち進んでいく、と言うものなのです。
サッカーものなので仕方はないのですが、影の薄い登場人物がちらほら。
人数が多いとはいえ、もう少しキャラ付けをすることは出来なかったのでしょうか。
また、とにかくチームメイトの気持ちがコロコロ変わる。
そもそも大会なんて無理だよ→いける!部長を信じよう!→やっぱり信じられない→部長を信じよう!→やっぱり無理だよ→部長を信じよう!
お前らいい加減にしろ!と言いたくなります。
話の展開のためには仕方がないとはいえ、もう少しなんとかしてほしい、と言うのが正直なところです。
システムについて
パラメータには色々な項目があり、また、ボールに絡むシーンでのアクションの選択やTPを消費して使用する必殺技にも成功率やテクニックが影響を及ぼし、その中でその場に適したアクションを選び、タッチペンで選手を動かしシュートを打つ……というような流れなのですが、正直あまり考える必要はありません。
極端なことを言うとこのゲームはTPを管理するゲームです。
必殺技にも強さに上下がありますが基本的に必殺技は強いので、その使用のためのTPを的確に管理すれば問題無く勝てます。
TPの回復は試合が途切れた時に出来るので、すこしTPの量が怪しくなった時にはボールをコート外に蹴りだせば良いだけです。
ボールをゴール前まで持っていったら強い必殺技シュートを使えば相手キーパーの技を無視して得点を奪えます。
この繰り返しだけで勝てるのでサッカーゲームとは言い難いかもしれません。
最終的な話
ゲームとしてはいまいちですが、やはり勝てばうれしいもので、大会が進むにつれてわくわくしていたのは否めません。
突拍子の無い攻撃をしてくる相手チームと戦うのは面白かったです。
しかし、ストーリーの都合で試合の途中にイベントが挟まれたりするのは正直邪魔でした。
テンポが完全に途切れます。
そういう部分が残念でした。
ファウルのルールなどではイエローやレッドカードが存在しないのでフランクに遊べるのも評価できると思います。
結論を述べると、サッカーゲームと思わなければそれなりに面白い。
というところでしょうか。
安い中古を見つけたらプレイしてみても良いかもしれないです。